心電図電極の位置と基本波形について
心電図には12種類の基本的な誘導法があります。
心電図電極には必ず色がついていますから、間違えないようにきちんとした位置に貼ることが大切です。
電極の位置を間違えてしまうと、逆転した波形が出てしまいトラブルが起きてしまいますから、十分注意が必要です。
四肢電極の装着位置は、右手が赤、左手が黄、右足は黒、左足は緑となります。
左右を間違えると間違った心電図になりますから間違えないように注意しましょう。
胸部誘導の場合は、V1が赤、V2が黄、V3が緑、V4が茶、V5が黒、V6が紫となります。
近年の心電図は電源をいれてスタートボタンを押せば自動的に標準12誘導心電図を記録することが可能です。
ただきれいな心電図をとるためには患者をリラックスさせ、浅い呼吸にしてもらう必要があります。
四肢誘導と胸部誘導の違いは、心臓を見ている方向が違うという点で、それぞれ正しい位置に装着することで詳しい波形を得ることができます。
多くの場合医療機関で心電図を計測すると思いますが、その時必ずしも心臓に異変が起こっているとは限りません。
異常がある時の心電図を即座に測りたいのであれば、家庭用心電図がおすすめです。
これはいつでも簡便に計測することができますから、異常を感じた時や疾患があって散歩をしてもよいかどうかなどの判断に利用するなど、さまざまな利用法があります。
もちろん異常時に計測しておけば診断の補助にすることもできますから、持っておくと安心です。