分析手法に革命をもたらしたラマン測定

この企業は、本格的なラマン測定ができるシステムを開発し、世界各国の研究機関や企業などに販売をしています。

ラマン測定は物質を科学的に調べるための一つの手法で、その原理はある科学者によって20世紀初頭にはすでに発見されていました。

しかし、その原理を応用して本格的な測定システムが完成するまでには、さらに数十年という長い年月を待たなければなりませんでした。

同社がラマン測定システムを提供しはじめたのが、1990年代初頭ですから、なんと半世紀以上も時間がかかったことになります。

それでも、この測定システムが世の中に普及しはじめたことで、物質の科学体分析手法が大きく進歩しました。

これは検査対象のサンプルに単色の光を照射し、その作用の仕方により物質の特性などを明らかにし、かつ様々な情報を得られるという単純な手法ではありますが、獲得できる情報は膨大で精度も高いです。

そして光を照射して作用を調べるだけなので、サンプルを保全できるというメリットもあります。

サンプルに触れざるをえないその他の科学解析手法では、サンプルが破壊されてしまうデメリットがあり、多くの研究者を苦悩させていましたが、同社の測定システムならサンプルの保全と分析を完全に両立させることができるでしょう。

同測定装置で解析できることは多岐にわたり、装置を縦横無尽に使えるエンジニアは世界でもまだ多くはありませんが、同社は積極的にサポート事業を行っており、利用者が装置のメリットを最大限に享受できるように支援してくれます。

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